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13万 回視聴 ・ 798いいね ・ 2025/05/12
千葉市の路上で11日、84歳の女性が殺害されました。逮捕されたのは先月、中学3年になったばかりの15歳の少年でした。少年は「誰でもいいから殺したかった」という主旨の供述をしています。
■死亡した女性“背中に刺し傷”
事件を知らせる一報は通行人からの110番通報でした。
通行人
「年配の女性が路上で倒れていて、意識と呼吸がありません。側頭部から出血しています」
その側頭部からの出血はまだ原因が分かっていません。ただ、搬送先の病院で事件だったことをうかがわせる傷跡が見つかります。女性の背中には刺し傷がありました。
近隣住民
「(警察が)血痕を洗い流している感じ。雨降っていたけれど、水で洗い流している様子は見た。いつも風呂場とか開けているが、全部戸締まりして寝た」
「救急車が来て蘇生をしていた。今までで初めて。こういうのはない。穏やかに過ごしていたのに」
刺されたのは高橋八生さん(84)(※『高』は正しくははしごだか)。その後、死亡が確認されました。高橋さんは、すぐ近くで暮らしていました。現場はJRで言うと都賀駅近くの住宅街。千葉市内にはモノレールも走っていて、最寄り駅は桜木駅になります。高橋さんが襲われたのは桜木駅と自宅との中間エリアでした。高橋さんが家族と暮らしていたマンションは現場から600メートルほどしか離れていません。
同じマンションの住人
「奥さんはそんなに外に出られない。たまたま会うことがある。静かな方であまり話されない。本当にお気の毒。84歳で元気だったのに」
2カ月ほど前に話しかけたという人は。
近隣住民
「すごい話しやすい人だった。気さくで。『いくつ』って聞かれたから、私もババアなんですよなんて話をして。『80歳』と聞いたから、うそ若いって。寒くないですかと言った記憶がある。『寒くないわよ』なんて言っていた。買い物に行く感じだったから、ごめんなさい足止めしてと言って別れた」
■防犯カメラに…4分間の犯行か
捜査関係者によると、高橋さんは事件直前まで自宅にいて、外出してそれほど経たないうちに被害に遭ったとみられます。身分を証明するものは持っていませんでした。身元が分かったのは、通報から約6時間半後、高橋さんと同居する家族から行方不明者届を出したいと警察に連絡があったのがきっかけでした。その後、家族が遺体を確認して身元が判明しました。
一方で、捜査線上には中学3年生の少年が浮上していました。そして12日昼過ぎ、警察は殺人の疑いで逮捕に踏み切ります。容疑者も現場近くの住人でした。刃物のようなもので高橋さんの背中を突き刺して殺害したとして逮捕されたのは先月、中学3年に進級したばかりの15歳の少年。現場から凶器は見つかっていませんでしたが、少年が家族と暮らす自宅から刃物が押収されたということです。
容疑者を特定したのは現場周辺に設置されている防犯カメラの映像からでした。捜査関係者によると、高橋さんの後をつけて歩く少年の姿が映っていたということです。警察によると、その防犯カメラが高橋さんの後をつける容疑者を捉えたのは11日午後5時3分。そして現場から離れる姿が映っていたのは5時7分。そのわずか4分間に高橋さんが襲われたことになります。
容疑者逮捕が発表されるまで周辺地域は厳戒態勢をとって小学校は集団下校に。保護者には警戒を促すメールが届いていました。12日は欠席扱いにしないということで、クラスの3分の1ほどが休んだといいます。
保護者
「子どもの送り迎えはした。身近にこういうことが起きるんだと不安を感じる」
現場近くの住人
「怖い。今そんな事件が多い。一日1~2回はニュースでやっている。どこかで刺されたとか。私に言わせればなんで自分より弱いやつをやるのと。年だからね、怖くて出られない」
捜査関係者によると、逮捕された少年は「誰でもいいから殺したかった」といった内容の供述をしていて、容疑を認めているといいます。これまでの捜査で、警察は高橋さんと少年の関係について面識はなかったとみているということです。
逮捕された少年の父親が12日夜、取材に応じました。
逮捕された少年の父親
「うちの子なんですけど、朝5時前くらいに家宅捜索が来て。息子と自分が別々の車で千葉東署に向かった。もともと素行がいい子ではない。12日の夕方5時に千葉県警の少年サポートという非行を防ぐプログラムに行く予定だった」
(Q.自宅から刃物が見つかった)
「押収品に関してはリアルタイムでは見られていない。干渉を嫌う子。電気がついていて起きているか寝ているか把握できない。(被害者に)本当に申し訳ない」
■捜査最新情報 少年の様子は…
少年が留置されている千葉東警察署の前にいる、社会部・中本達也記者に聞きます。
(Q.新しい情報は入っていますか)
中本達也記者
「新たな事実が分かってきました。被害者の高橋さんの背中には刺し傷がありましたが、抵抗した際にできる防御創がなかったということです。防犯カメラの映像から、犯行は3~4分の間に行われたとみられますが、防御創がないことから、このわずかな間にいきなり襲ったとみられます」
(Q.留置されている少年の様子は)
中本達也記者
「捜査関係者によりますと、少年は確保時は素直に容疑を認めて、取り調べ中も特段暴れるわけでもなく、落ち着いているようです。また、少年の人物像についても分かってきたことがあります。捜査関係者によりますと、少年は千葉県警の『継続補導』を受けていたということです。継続補導は、生活における悩みなどを少年補導専門員や警察官が定期的に聞く、いわゆるカウンセリングに近いもので、少年の場合は親からの依頼で定期的に面談をしていました。面談の内容は、夜間に一時的に帰宅しない短い家出や、学校に遅刻をするなどの内容だったといいます。高橋さんと少年の面識に関しては、関係のない第三者との見方が有力です。警察は少年から話を聞いて、面識のない高橋さんをなぜ狙ったか、その背景などを詳しく調べるとみられます」
[テレ朝news] news.tv-asahi.co.jp/
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