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野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide

チャンネル登録者数 9.56万人

3651 回視聴 ・ 57いいね ・ 2024/12/20

一般の人でも簡単に広い畑を借りる方法があります。それが地方自治体や農協、農家、民間企業が一般の人に有料で農地を貸し出す、市民農園や貸し農園です。

市民農園は、原則趣味を目的とした農作物を栽培する場所なので、営利目的で野菜の栽培をしたり、販売したりなどはできませんが、農地を借りて野菜や花を育てることが可能です。

貸し農園は、民間企業や農家が運営する農園で、個人向けのレンタル農園サービスです。

今回の動画では市民農園や貸し農園の違いの解説のほか、一般向けの農園の種類、それぞれの特徴、選ぶときのチェックポイントと探し方、農園の申し込み方法などを詳しく解説します。

本編は2部構成で、前半はレンタル農園の種類と特徴について、後半はレンタル農園の選び方と契約時に注意するポイントを解説しています。

【農林水産省HP】
都市農業の振興・市民農園について
www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/tosi_nougyo/

【体験農園マイファーム公式HP】
myfarmer.jp/

【シェア畑公式「HP】
www.sharebatake.com/

【目次】
0:00 オープニング
0:14 市民農園と貸し農園の違い
2:45 市民農園とは?
4:31 農家から農地を借りると犯罪になる
6:04 市民農園の探し方
7:38 貸し農園とは?
9:11 体験農園マイファーム
10:28 シェア畑
12:29 農園の決め方
14:42 契約の前にチェックしておくこと
19:44 市民農園の解説まとめ

【動画の内容】
コンテナや植木鉢などから家庭菜園を始める方は多いと思いますが
野菜作りが楽しくなるにつれて、もっと広い畑でたくさんの品種を育ててみたいと思うようになります
ところが、畑や田んぼは取り扱い方法が農地法で厳しく定められているので、一般の人が農地として利用するには厳しい制約があります
そんなときにおすすめなのが、市民農園や貸し農園で、地方自治体や農協、農家、民間企業が、就農者以外の一般の人が利用できるように有料で農地を貸し出しています
市民農園は、ふれあい農園や農業体験農園などとも呼ばれています
原則趣味を目的として農作物の栽培するための場所なので、営利目的で野菜の栽培をしたり、販売したりなどはできませんが、小面積の農地を利用して野菜や花を育てることが可能です
市民農園のほか、貸し農園というものがありますが、市民農園は市区町村の行政が運営し、市民に野菜栽培用の畑を貸している農園で貸し農園は民営や民間企業が運営し個人向けに畑を貸しているレンタル農園サービスのことを指しています

市民農園には、日帰り型と滞在型という2つのタイプがあり、日帰り型は自宅から通って利用するタイプで、滞在型は農村に滞在しながら利用するタイプです
また、一般的な市民農園以外にもサービスが充実したサポート付きの市民農園も増えています

一般的な市民農園
一般的な市民農園の運営団体は、地方自治体、農業協同組合、一般の農家です
利用料金が圧倒的に安いのが特徴です
ただし、農具の貸し出しがなく、専門員によるサポートなどもありません
農地の契約期間は1〜2年で、基本的に延長ができません
また、居住地に制限があり、申し込みは年1回で人気がある農園は抽選になることが多く、当選倍率が高いのが難点です

農家から農地を借りると犯罪になる
直接農家から農地を借りて野菜作りをすれば、かなりお得なのではと思うかもしれませんが、残念ながら家庭菜園のために農地を借りることはできません
農地法で農業に従事する者(農家)によるものでなければ、農地の取得や貸借が認められていないためです
正規の手続き(農業委員会への申請・許可)をとらずに、貸し手と借り手のお互いの承諾だけで農地の貸し借りを行う行為のことを、ヤミ耕作や、闇小作といい、個人の場合だと、三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金というかなり重い犯罪です

市民農園の探し方
各市町村や農業協同組合(JA)のホームページほか
各農園の張り紙などで空きがないかを確認して申し込みをします
農林水産省のホームページで、全国の市民農園を探すことができます

貸し農園とは?
貸し農園は民間企業が運営する農園のことで、経験豊富なアドバイザーが農園に常駐しているのが特徴です
野菜をうまく育てられるか心配な方も、アドバイザーの指導を受けると美味しい野菜を育てることができるようになります。
また、野菜作りの講習会や農業イベント等が開催されていることも多く、利用者どうしの交流があるのもメリットです
その他の特徴としては、農機具や栽培用の資材の貸し出し、肥料、種苗など、農作業に必要な道具や資材が一通り用意されていたり、休憩所のほか、トイレや手洗い場などもしっかりと完備されていたりするので、農園へは手ぶらで行くことが可能です
市民農園と比べ料金は高いのがネックで、利用料金は年額5万〜10万円ほどかかりますが、同じ土地を何年も継続して利用ができるので安心して長期間の野菜作りが楽しめるのが最大のメリットです

体験農園マイファーム
株式会社マイファームが運営するサポート付き農園です
水道、トイレ、休憩スペースなどがあり、家族でも快適に過ごすことができます。
無農薬で有機質肥料を使った栽培が基本ルールとなっています
栽培品種は自由度が高いのが特徴ですが、種や苗は自分で用意する必要があります
鍬・シャベル・ハサミなどの道具に加え、肥料、堆肥なども用意されています
農園は関東や関西が中心ですが、東海・中国・九州に拡大していっています
利用者には農の楽しみを特集した情報誌や、野菜の種がセットで届くつくる通信が毎月配布されるなどの特典があります

シェア畑
株式会社アグリメディアが運営するサポート付き農園で、農園がある地域は首都圏、関西圏が中心です
シェア畑には、水道や井戸、トイレ、休憩スペースなどがあり、快適に過ごすことができます。
無農薬、有機質肥料を使って栽培することが基本ルールとなっていて
農園には作業に必要な農具のほか、肥料・堆肥などの資材から種や苗まで、必要なものは全て完備しているので、手ぶらで通うことができます
ただし、決められた作付計画に基づくため、栽培品目の自由度は低めです
好きな品種を育てたいという方には、シェア畑Mastetrsというタイプの農園もあります
こちらは手頃な料金で利用できて、種・苗は自分で購入することになります。
他社と比較すると利用料金は少し高めですが、充実のサポート体制と設備、イベントや講習会も全て利用料金に含まれていることもあってか、日本トレンドリサーチの貸し農園顧客満足度1位に輝いています

農園の決め方
農園を借りたいと思ったら、貸し農園と市民農園のどちらにするかをまず検討します
両者の大きな違いは、サービスの充実度とレンタル料金です
レンタル料金は市民農園の方が安いですが、準備から栽培まですべてを栽培者自身で行う必要があります
トラブルで困ったときに助けてくれる人はいませんし、道具も自分で揃える必要があります
市民農園の畑は面積が広いことが多く、電動の農耕具や草刈機が必要なこともあります
一般的に市民農園は、初心者よりも経験者向きの農園です
一方貸し農園はレンタル料金は市民農園よりも割高ですが、サービスが圧倒的に優れています
必要な道具がすべて揃っていて、困ったときにはアドバイザーが助けてくれます
初心者の方は野菜栽培でどのような道具が必要なのか分かりませんし
農具には様々な形状や種類があり、適した農具を購入するのは非常に困難です
必要な道具が全て揃っているのは最大のメリットです
農業では自然災害や害虫・病害が発生すると臨機応変な対応力が必要になり、栽培計画の通りに進まないことの方が多いです
困ったときに助けてくれるアドバイザーが駐在している貸し農園はその点では安心です
初心者が貸し農園か市民農園かで迷った場合は貸し農園をおすすめします

契約の前にしておくこと

畑の見学や下見に行く
貸し農園を契約する前には下見にいく事をおすすめします
これはネットや口コミでは知りえない情報があるからです
見学や下見にいてみるとイメージを大きく違うということも多々あります
そうならないためにも下見は欠かせません

農園までの交通手段の確認
農園までの交通手段次第で労力が大きく変わります
道具や収穫物を持った状態での移動ができるかなどを想定しておくこともポイントです
農園には最低でも週に1~2回ほど通える距離が望ましいです
農地は他の人と共同で利用する場所になります
水やりや除草など畑の管理に手が行き届かないと、他の利用者に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません
車でしかいけない農園の場合には、駐車場の有無も確認しておきましょう
これは近隣住民とのトラブルを避けるためです
貸し出し道具の充実度
貸し農園の場合は、どんな道具が利用できるのか、数に余裕はあるのかも確認しておきましょう

水は利用できるか
野菜栽培では水やり以外にも、道具の洗浄などで水を使う機会が多くなります
水道設備がない農園の場合は、自分で水を用意する必要が出てくるので
水が自由に使用できるかについても確認しておきましょう

農薬についての規定を確認する
農薬は私たちの健康や安全と深い関わりがあるので、農薬についての規定がどのようになっているか、確認しておくことも大事なポイントです
農薬を使用したいと考えているなら、農薬が禁止の農園では使用することができませんし、その逆も然りです
農薬については農園によって詳細な規定があることが多いので、下見の際にしっかりと確認しておきましょう。

作物の育ち具合を確認する
現地で農園全体の作物の育ち具合も確認しておきましょう
畑の土質や水はけの状態によって、作物の成長が大きく左右されます
また、病害や害虫の発生が多い農園でないかも確認しておきましょう

農園管理者や菜園アドバイザーがいるか
旅行などで長期間野菜のお世話ができないこともあります
このような時は、別料金で野菜の管理を代行してもらえるシステムがある貸し農園もあります
また、菜園アドバイザーがいれば、経験が少なくても安心して野菜作りを楽しめます
自分のライフスタイルやスキルを考慮して、このようなサービスがあるところを選ぶのもポイントです

以上が農園を借りる前に確認しておきたいポイントです
たくさんの野菜が作れる楽しい農園ですが、市民農園や貸し農園では隣人との境界や除草などのトラブルも起こります
レンタル料金が安いからというけで決めてしまうと、取り返しのつかないトラブルに巻き込まれることもあります
いざという時のことを考えて、どのような人が農園を管理しているかも調べておきましょう
心配な方は、個人ではなく、地方自治体や農協、大手の民間企業など、信頼できる団体が運営する農園を借りるのも良いでしょう

市民農園の解説まとめ
今回の動画はこれで終わりです
市民農園の解説はいかがでしたでしょうか
初心者がいきなり広い畑で、全ての農作業を一人で行う必要のある農園を借りて野菜作りをするのはとてもハードルが高いです
最初は頑張れても次第にお世話が億劫になり、雑草や未収穫の野菜だらけで近隣に迷惑をかけてしまったということになりかねません。
定期的に農園に通う自信がないのであれば、一部のお世話をお願いできるような農園からスタートして、自信がついてから市民農園へステップアップしてみましょう
民間の貸し農園は費用が掛かるので敬遠してしまうかもしれませんが、野菜作りの基本を1からを学べるだけでなく、サポートも充実しています
安い方がいいからと背伸びして契約することがないように、しっかりと検討してから農園を借りるようにしましょう

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